「フンワリ仕上げるも、サクサクに仕上げるも、腕しだい、想いの強さしだい」
■File.010 ケーキコーディネータ 四宮美幸(しのみやみゆき)さん
<大阪府堺市在住>
1958年、堺市生まれ。兵庫栄養専門学校卒業。
7年前ご主人と浜寺に菓子工房「マイハウス」を開く。栄養士、調理師、製菓衛生師の資格を持ち、
現在は大阪女子短期大学、大阪調理製菓専門学校で非常勤講師も。
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夢を追いかけつづける、その力を才能と呼ぶのかも。「粉と砂糖、そして卵とバター。たったこれだけで、あんなに可愛くて、おいしいケーキができる。オーブンを開ける時のワクワクが最高!」
お菓子大好きで、毎日のように焼いていた女のコは、今ケーキ屋さんになってその“夢”をつむぐ。
◆ケーキ作るのだあい好き!
小松菜、モロヘイヤ、黒豆・・・お店にはちょっと変わった、野菜入りのケーキがいっぱい。
「ヘルシーで、カロリーも低くて、それでいてオイシイ、そんなケーキが作りたかったの」
とにかくお菓子を作って、食べさせるのが「だあい好き!」。中学の頃から、セッセと作っては学校に持っていって、友だちがおいしそうに食べるのを見るのが、楽しみだったという四宮さん。
高校卒業後、もっとお菓子を勉強したい、と思いは募るが、当時は製菓の学校がなくて、栄養士の専門学校へ。
帰りには毎日、ケーキ屋さんに直行!。ひたすら食べ歩きで腕を?みがいていた。
◆はじけた思い
結婚してからも、夢はどんどんふくらみ、ついにダンナさんにナイショで、喫茶店に自作のお菓子を置いてもらうことに成功。ところが、ここが彼の会社のそばだったため、「この味、もしやウチのおくさん・・・?」とすぐバレてしまった、というオチまでついた。転勤ばかりの結婚生活10年め、パンパンにふくらんだ思いが、一気にハジけた。「ケーキ屋さん、やりたい!」。
「いつかいいだすやろ・・・」と腹をくくってたダンナさん、「それなら、ふたりで頑張ろ!」と脱サラして店を開くことに。
小松菜をコナにして、シフォンケーキに入れたり、栄養士ならではの、体に優しい、かる〜い味が、人気。
「これからは、家庭的であったか〜い、お菓子の教室も開きたい。いっぱい失敗して、何度もガックリして、一人で試行錯誤してきたから、失敗のツボはまかせて!ツボさえ押さえれば、誰にだっておいしく焼けるんだから」
なんにも無いところから、いろんなものが生まれる。フワフワのクリームも、サックサクのパイも・・・その面白さったらないと少女のように、ニッコリ。
フンワリ仕上げるも、サクサクに仕上げるも、腕しだい、想いの強さしだい。ケーキって人生といっしょかも。
<2005/09/29 取材・文/花井奈穂子 撮影/小田原大輔>