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私的・すてき人(してき・すてきびと)

「 泉州にほんまもんのフランス料理を! 」

■File.015 フランス料理「ボン・ヴィラージュ」代表
               西山 満(にしやま みつる)さん
                                                                   <大阪府泉南市在住>


堺市出身。新阪急ホテルなどを経て、1973年から泉佐野のフランス料理店
「モンテローザ」で16年、ひたすらソムリエとしての腕を磨く。
1989年、泉南に仏レストラン「ボン・ヴィラージュ」を開店。
正統派フレンチの店としてファンも多い

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「ここ泉州に、ほんまのフランス料理の文化を残したい!」
泉州って、わが町ながら、ベタベタでドロくさい、なんかちょっとアカぬけない・・・。
17年前、そんな地に「これがフランス料理や!」と挑んだ、いわば“斬りこみ隊長”が西山さん。
泉州の食文化を引っ張る、ヒゲがトレードマークのこだわりオーナーの素顔は―――

◆ 媚びない、それがモットー

「和歌山の山中さんが作ったトマト」「ビオファーム松木の有機野菜」「漁師の直福さんが一本づりしたスズキ」・・・と、とにかくコダワリはハンパじゃない。店にはより安全で、おいしいものをと探し求めた食材がズラリ。「このスズキがまた、オトコマエやねん。ほんまに、一目見てホレボレ。よその魚と全然違うで」と西山さん。
今から30年以上前、レストラン「モンテローザ」に勤めだした頃は、まだ「そこらじゅうでカエルが鳴いてるようなとこ」だった泉佐野。いってみれば“田舎”に、「洋食やない、本当のフランス料理を浸透させたい」というアツイ想いで、奮闘してきた。

媚びない、お客さんだからといって合わせすぎない。「それが僕らのやらなアカンこと。これが本物なんやというメッセージを送らんと!」
だから店では牛肉よりも、子羊、カモ、野兎・・・とフランス料理ならではの味を、堪能してほしい。
「だって牛肉なら、お家でも食べられるやん。せっかく来てくれたんなら、ここでしか味わえんものを食べていってほしい」
それが、泉州という地に、新しい文化を根付かせるきっかっけにもなる。

◆ ワインも最高のカタチで


フランスのあちこちにワイン試飲の旅に出かけ、HPでも「酔いどれ日記」なるものを載せている彼。年にあけるワインはなんと300本。それでもシビレルようなワインに会えるのは、せいぜい10本くらいなんだとか。
それぐらい「奥が深い」から、温度を上げたり下げたり、グラスの大きさを変えたり・・・。栓を抜いた時から刻々変化してゆくワインを、最高のカタチで楽しんでほしい・・・と西山さん。

そして何より大事なのは「手を抜かないこと、ひとつひとつを丁寧に・・・」
去年1月、父の背中を見て育った息子さん2人が、岸和田に仏レストラン「ボンヴィラージュ・オゼ」を開店。彼のアツイ思いをそのまま、受け継いでいる。


 


                               <2006/03/03 取材・文/花井奈穂子 撮影/小田原大輔>


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