「 ベルギーワッフルは僕の原点 」
■File.016 菓子工房「ラ・ロッシュ」オーナー
中村 政司(なかむら まさし)さん
<大阪府堺市在住>
1959年生まれ、広島県出身。辻調理師学校を経て
マネケンでベルギーワッフルを開発。
プリンス、ハイアットなど、数々のホテルのパティシエを経験後、
9年前泉北に「ラ・ロッシュ」を開店。製菓学校の講師も務める
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サックリ、かる〜いのにクセになる歯ざわり。そしてふんわり甘〜い香り・・・みんなが知ってる、あの格子
もようの「マネケンワッフル」。その生みの親が、中村さんだったなんて「エエッ〜!スゴイ!」
「あ〜でもない、こうでもないて3年かかった。そりゃもう大変でしたんや・・・」ちょっと聞いて、と始まったワッフル誕生までの奮闘、そしてこれからの夢・・・
◆ 日本初、ベルギーワッフル
ヨーロッパ視察から戻ったマネケンの社長に、突然「ワッフル開発指令」を出された中村さん。材料もわからん、焼き方もわからん「そんなん、できるわけないがな!」
それでも、ああや、こうやと1年間いろいろ試すが、「全然お話にならへん」。
ベルギーでは、どこの家庭でもおやつに焼く、いわば“お母さんの味”。「街角で出会ったあの素朴なおいしさを、なんとか表現してくれ」という社長の“ムリ難題”に困った彼は、ついに本場ベルギーへ。
ベルギーは寒いため生地の油分を多くする、砂糖も日本とはまったく違うパールシュガーを使う・・・「これや!」コツをいっぱいに詰め込んで帰ってきた彼は、また毎日ワッフルとにらめっこ。
孤軍奮闘3年目、独自のスパイスもプラスして「やっとこさ完成!ほんまシンドかったなあ・・・」
◆ 新しい挑戦にワクワク
その後、イタリア、フランス、ドイツ・・・あらゆる国のシェフがいて「毎日が外国旅行みたいだった」ホテルハイアット時代を経て、菓子工房「ラ・ロッシュ」を開店。無添加でしっとりとした味は、口コミで人気に。
「使いたい材料で、思いどおりのものを作れる、これがもう最高!」
どんな面白いケーキを作ったろかと、いつも考えてるという彼。「ワッフルの時といっしょ。新しいもんに挑戦する、そのワクワクが楽しいんですわ」
いつか本格的な「お菓子教室」を開きたい、が夢。
「材料も、器具もぜ〜んぶ店と同じものを使って、パティシエ気分を味わえるような、本格的なお菓子を教えたい。お店で出されるようなケーキが自分で焼けたら、ちょっとうれしいでしょ」
<2006/03/27 取材・文/花井奈穂子 撮影/小田原大輔>